バスケのドリブルは、練習すれば誰でも間違いなく上達します。もし上達しないのであれば、それは間違った練習方法をしているだけと言えるでしょう。
何も特別なスキルなんて必要ありません。重要なポイントは「レベルにあった練習メニューになっているか…」これに尽きます。
あと、これにプラスして「向上心を持って全力で練習に取り組んでいるか…」この2つがクリアできているとしたら、確実にドリブルは上達していくと確信しています。
というわけで今回の記事は、初心者が上達するためのドリブル練習メニューを「初級→中級→上級」に分けて解説していこうと思います。向上心を持って全力で継続することができれば確実にドリブルは上達していきます。張り切っていきましょう!!
※ドリブル関連のモチベーションや上達に必要な考え方についての記事はこちらをどうぞ。
この記事であなたにお伝えしたいこと
バスケ初心者のドリブルがメキメキ上達する練習メニュー【初級編】
初級編では、ドリブルの土台を構築するために必要な練習メニューを解説していきます。
とても簡単なドリブルではあるけど、簡単なだけに練習に取り組む意識の差が、後々の大きな差に繋がってきます。
今後の上達に大きくかかわってくるので、しっかりとポイントを掴んだ練習を心がけるようにしましょう。
【初級編】全3種類 プレイヤー:ナト(小4)
1、1ボールドリブル【初級編】
2、2ボールドリブル【初級編】
3、テニスボールドリブル【初級編】
※練習メニューの詳細は下記をご覧ください
強い姿勢でドリブルしよう!
超基本として、ドリブルをする時の姿勢はとても重要!
しっかりと腰を落として、足の幅は肩幅よりも少し広めの強いスタンスでドリブル練習を行うように意識をしましょう。
これが、腰が高かったり、背中が曲がった状態でドリブル練習をしてしまうと、実際に動きの中でドリブルをした時に接触に弱くなったり、前のめりになって視野が狭くなってしまうことがあります。
今後、上達するうえで姿勢はとても重要な要素となってきます。最初は慣れない姿勢で疲れるかもしれないけど、疲れた時こそ、強い姿勢でできるように頑張ってくださいね。
1ボールドリブル【初級編】
1ボールドリブルをする時に「あること」に気を付けることで、他を圧倒するほどの成長スピードを手に入れることができます。
その「あること」というのは、強く、速く、細かく、大きく、を限界のスピードで全力で実践することです。周りの目など気にせず、常に全力で取り組むようにしてみましょう。
驚くほど成長することができますよ。間違いありません。
というわけで、それでは早速練習を始めていきましょう!!
- パウンドドリブル・・・腰・肩の高さ
- フロントチェンジ・・・小・大
- V字ドリブル左右・・・小・大
- V字ドリブル前後
- インサイドアウト
- レッグスルー
- バックチェンジ
- フィギュアエイト・・・小・大
まずはドリブルの中でも基本中の基本となるメニューでしたが、どうでしたか?
しっかりと強い姿勢で力強くドリブルできたでしょうか。ドリブル練習で大切なのは全力で行うという事です。
全力で行うことで、ファンブルすることもあるかもしれませんが、それでいいんです。練習で失敗するぐらい強いドリブルができていれば、試合でのミスが格段に減るのですから。
だから、どんどん失敗してください。むしろ、失敗しないドリブル練習は意味がない、と思うぐらいが最初の頃はちょうどいいかもしれません。
意味のある失敗を重ねることで、上達スピードはどんどん加速していきます。ナトもロトも失敗しまくって成長しています。
2ボールドリブル【初級編】
2ボールドリブルは右手も左手も同時にトレーニングすることができます。2つのボールをコントロールしなくてはいけないので、1つのボールでドリブルするよりも神経系を鍛えることにも繋がります。
脳にいろいろな刺激を与えることは、とても重要なことだと言われていますからね。
NBAプレイヤーはもちろんですが、多くのトップカテゴリーの選手たちが2ボールトレーニングを行っていることからも、その効果は疑いようがありません。
中級、上級になると難易度がグッと上がるけど、初級編のメニューはそこまで難しいものではないので、じっくり取り組んでもらえたらと思います。
まずは、1ボールドリブルと同じように強く、速く、細かく、大きく、を意識しながら練習をしてみましょう。
- パウンドドリブル・・・同時・交互・高さの変化
- V字ドリブル左右・・・同時・交互
- V字ドリブル前後・・・同時・交互
- 入れ替えフロントチェンジ・・・交差・回転
- フィギュアエイト
よく2ボールドリブルになるとドリブルが弱くなってしまう選手がいますが、しっかりと強くドリブルするようにしましょう。
これは1ボールドリブルでも言ったのですが、失敗を恐れて弱いドリブル練習をするのは本当にもったいない事ですからね。
全力で力強くドリブルをして、ハンドリングを強化していきましょう。
テニスボールドリブル【初級編】
テニスボールドリブルは2つのボールを扱うため、1つのボールでは鍛えることができない神経系を鍛えることができます。
天井の高さなど、制限が加わることで、チェンジスピードを速くするなどの効果も見込めるハンドリング上達にはもってこいのトレーニングです。
最初は難易度の低いアンダーハンドキャッチから始めてみよう。ただし、オーバーハンドの方が実戦的な動作になるため、慣れてきたらオーバーハンドでのキャッチにもチャレンジしてみましょう。
- ドリブル1回キャッチ
- ドリブル2回キャッチ
- フロントチェンジ1回
- フロントチェンジ2回
投げたテニスボールに意識が向きすぎてドリブルが弱くならないように注意しよう!
別々の動作をしながらも強いドリブルが突けるようになるのはとても重要なポイントとなります。
バスケのドリブルが上手くなる練習メニュー【中級編】
さあ、初級編はしっかりできるようになりましたか?
ここで中級編に入る前にひとつ重要なことをお伝えしておきます。
約束してください。
初級編が簡単になったからと言って、中級編だけをするのではなく、初級編と中級編、両方の練習をするようにしてもらいたいのです。
これは上級編も同じです。上級編ができるようになった時は、初級編、中級編、上級編のメニューを継続してやることをおすすめします。
なぜなら、ドリブル上達において土台構築のための基礎練習はとても重要な要素の一つとなるからです。基礎をおろそかにして急激な成長はあり得ません。
ナトもロトも、日々の練習の積み重ねの成果もあって、どんどんハンドリングが上達しています。これも、毎日、基礎となるドリブル練習をこなしているからだと確信しております。
多くのプレイヤーはある程度、ドリブルができるようになると、基礎の練習をすっ飛ばしてしまいがちですが、多くの人がやらないからこそやれば差が付くのです。
でも、ダラダラやってしまうと意味がありませんからね、やる時は集中して全力で取り組んでください。からなず目に見えて効果が現れるはずです。
あ、それと、年齢に関係なく上達に合わせてステップアップしていくことをおすすめします。
私としては、小2とか小3になれば中級や上級にチャレンジしてもらって、どんどんスキルアップしてもらいたいと思っていますので。
というわけで、中級編スタート!!
1ボールドリブル【中級編】
中級編ではハンドリングの感覚を養うためのスパイダードリブルや実用性の高いポケットドリブルが新しいメニューとして加わっています。
特にポケットドリブルは重要なドリブルスキルと言えるので、確実にマスターしておきましょう。使えると、使えないとではドリブルの幅が断然違ってきますからね。
あとは、初級編でもお伝えした「姿勢・強さ・速さ」についても、引き続き、全力で取り組んでもらえたらと思います。
- ハートドリブル
- スパイダードリブル
- ポケットドリブル
- ポケットドリブル→ステップ
- ポケットドリブル→レッグスルー
- レッグスルー→フロントチェンジ
- レッグスルー→バックチェンジ
- レッグスルー→バックチェンジ×2
- レッグスルー→ロール
- フロントチェンジ→レッグスルー
- フロントチェンジ→レッグスルー→バックチェンジ
中級では初級に比べて、より実戦的な応用スキルを組み込んだメニューになっています。
ただ、できる事を目標とするのではなく、しっかりとディフェンスとのズレを作るために、どういう風に体を動かした方がいいのかを考えながら練習をしてもらえたらと思います。
試合で使うドリブルテクニックばかりなので、体が勝手に反応して使えるレベルまで扱えるようになってくださいね。
2ボールドリブル【中級編】
初級に比べるとちょっと難しくなるが、より高いレベルのハンドリングを目指すうえで両方の手を同時に扱うトレーニングはとても重要になってきます。
両手とステップを意識しながらのドリブルは脳の神経系にも刺激があるため、スキルアップにはもってこいですよ。
あと、難易度の高い2ボールドリブルがサラッとできる、というのは指導者に対して良いアピールポイントになるので、ぜひ取り組んでもらいたいと思います。
- 片手2ボールドリブル
- ワンバウンド×フロントチェンジ2
- 片手レッグ×そのままドリブル
- レッグフロント→ワンドリブル
- バックフロント→ワンドリブル
ちょっと難易度は上がりますが、中級レベルぐらいであれば、難なくこなせる人も多いかもしれませんね。
と言っても、出来なくても問題ありません。まずは2ボールになっても良い姿勢で強くドリブルができるように意識をして練習に取り組んでください。
毎日努力することで確実に成果が現れます。これは間違いありません。全力練習あるのみです。
テニスボールドリブル【中級編】
中級編になるとテニスボールドリブルは一気に難易度が上がります。特に高さ制限がある中での、バックチェンジ2回はかなり難しいです…上級でもいいぐらいかも(笑)
このバックチェンジ2回がオーバーハンドでキャッチできるようになるには、それなりに練習を積む必要があるでしょう。
苦労するとは思いますが、テニスボールドリブルをすることで、コーディネーショントレーニングにもなりますし、チェンジのスピードも速くなるので、私としてはかなりおすすめのドリブル練習だと考えています。
2ボールドリブル同様、テニスボールドリブルも上達することで、指導者に向けてのアピールに繋がるので、毎日コツコツ練習してみるといいですよ。
- レッグスルー
- バックチェンジ
- フロントチェンジ2回(改)
- レッグスルー2回
- バックチェンジ2回
一定以上のチェンジスピードと安定した姿勢をキープすることができるようにならないと、テンポよくドリブルをするのが難しくなります。
2つの事を考えながら、不安定な状態から、安定した状態にもどる練習になるので、何度も練習してスキルアップを目指しましょう。
子供でもバスケのドリブルが劇的に上達する練習メニュー【上級編】
初級、中級と徐々にレベルが高くなってきましたが、ここからはさらに高いレベルの練習メニューを紹介していきます。
ここで解説しているすべてのメニューを難なくこなせるようになれば、あとは組み合わせ次第なので、ドリブルマスターになる日も近いでしょう。
ドリブル上達に年齢は関係ありません、小学生とか関係なく難易度の高いドリブル練習に取り組んでもらえたらと思います。
超絶ハンドリングスキルが強力なオプションになるのは間違いないですからね。
ただし、決して試合中にドリブルだけで攻めてもらいたいわけではありませんので、そのへんはチームカラーに合わせてもらえたらと思います。
1ボールドリブル【上級編】
上級編では実戦でも良く活用するドリブルをメインにしたメニューになります。
良い姿勢でドリブルをしながら、そこにステップ(足の動き)を組み合わせた、とても実戦的なドリブルメニューになっているので、しっかりとディフェンスを意識して練習に取り組んでみましょう。
上のカテゴリを目指すなら、早い段階でこのレベルまでは到達したいですね。なぜなら、上級編と言いつつも、このレベルは通過点でしかありません。ここからが勝負なんです。
緩急、足の使い方、重心、上半身と下半身、タイミングなど上を目指せばまだまだありますが、まずは試合で使えるレベルまでステップアップしていきましょう。
- パンチストップ→内足・外足
- パンチストップ外足・内足→バックチェンジ
- ハーフスピン
- ヒップスイベル
- インサイドアウト→ビハインド→バックレッグ
- 2ステップ→クロスオーバー
動画は鋭意作成中!
後日アップします。少々お待ちください。
2ボールドリブル【上級編】
2ボールドリブルの上級編が難なくこなせるようになれば、ハンドリングはかなり上達していることでしょう。
目標としてはウォームアップがてら軽くこなせるぐらい余裕をもってできるレベルまで練習してもらえたらと思います。
ちなみに、このレベルまで2ボールドリブルができる選手はそう多くないので、できるだけで単純になんかカッコよく見えること間違いなしです(笑)
- ドリブル2×レッグスルー2
- ドリブル×レッグスルー(連続)
- フロントチェンジ×バックチェンジ(連続)
- カリーウォームアップ2ボールドリブル
- カリーウォームアップ2ボールドリブル(改)
- 動画をご覧ください
動画は鋭意作成中!
後日アップします。少々お待ちください。
テニスボールドリブル【上級編】
2ボールドリブルもそうですが、テニスボールドリブルの上級編もなかなかに難易度が高くなります。
と言っても、上達を考えると、テニスボールを投げる高さに制限は欲しいところです。だいたい家の天井くらい(240m前後)と思ってもらえたらOK。
高さに制限がないと簡単にできてしまいますからね。あくまでも低い高さで正確に速くチェンジをする、ということが重要な成長ポイントとなってきます。
実際に、高さに制限を加えることでナトのドリブルスピードがアップした実感があるので、こちらのメニューもぜひ定期的に取り入れてもらえたらと思います。
- レッグスルー→フロントチェンジ
- フロントチェンジ→レッグスルー
- レッグスルー→レッグスルー
- レッグスルー→バックチェンジ
- レッグスルー→レッグスルー(改)
【超高難度】 - バック→バック→バック
- レッグ→バック→バック
- レッグ→レッグ→バック
動画は鋭意作成中!
後日アップします。少々お待ちください。
お疲れさまでした。どうでしたか?
得意、不得意あると思いますが、このすべてのメニューがナチュラルにこなせるようになる事で、ほとんどのドリブルテクニックをマスターすることが可能であると私は考えています。
あとは、ドリブルとステップの連動、応用、組み合わせ次第で無限に広がりを見せてくれることでしょう。
我が家では、ひとつのドリブルを軸に複数のパターンに繋がるようなメニューやディフェンスが予測できないように、様々な組み合わせのドリブルスキルを日々考案し、パクリ、メニューに加えています。
もう、技の数だけなら50個くらいはあるでしょうか…これからもどんどん増やして、ナトとロトがより高みを目指せるように練習に励んてもらおうと思っております。
それではドリブルマスター目指してお互い頑張って行きましょう!!