よく、バスケのドリブルが上手い選手に対して「手にボールが吸い付いている…」という表現をすることがあります。
これは、手にボールが吸い付いているかの如く、自在にボールをコントロールしていることからこう言われるわけですが、言い変えると、ボールを触っている時間が長い、ということが言えます。
つまり、ボールを触っている時間が長くなるように練習すれば、バスケのドリブルが上手くなれるというわけですね。
ボールを触っている時間を可能な限り長くする
これが、バスケのドリブルが上達するコツです。
というわけで、まず、はじめのうちは意識的に「どうすればボールを触っている時間を長くすることができるのか?」を考えながらドリブル練習をしましょう。
ボールを強く突くであったり、腕全体を使うであったり、ボールを触っている時間を長くするために行う動作は数多くあります。この記事では重要なポイントを16個紹介していますので、バスケのドリブルをマスターすべく、参考にしていただけたら嬉しく思います。
特別なことなんてひとつもありません。ひとつずつ丁寧に練習していくことで、ドリブルか確実に上達していきます!
我が家の子供たちもコツコツ練習してメキメキ上達してますよ。当時小1の息子(ロト)にいたっては基礎練習をしっかりやっていたおかげで、数日でスパイダードリブルをマスターしてしまいました(笑)
こちらは我が家で行っているドリブル練習のメニューになります。初級、中級、上級とスキルに合わせて解説しています。
よろしければ練習メニューの参考にしていただけたらと思います。
まずはバスケのドリブルの基礎・基本をしっかり練習しましょう!
どうすれば、ボールを触っている時間が長くできるのか?
答えは簡単。基本であったり、基礎をしっかりと行えばいいだけです。
そう、特別なことなんてありません。
基本をしっかりし、基礎的な練習を繰り返すということがとても重要になってくるのです。
ただし、注意しなくてはいけないことがあります。
というのも、もし、この基礎であったり、基本が間違っていたとしたらどうでしょう…いくら練習しても試合で使えるドリブルにはならないかもしれません。
たとえば、ボールを見てのドリブル練習や、まりつきの様な体の前でポンポンと突くドリブルなどです。
このように、ただ、何の目的もなくドリブル練習をしてしまうと、はっきり言って、いくら練習してもドリブルは上手くなりません。そう、残念ながら時間の無駄になってしまうんです。
この記事では、あなたの大切な時間を無駄にしないために、バスケ初心者でもドリブルがグングン上達するために押さえておきたいポイントを紹介していきますので、ぜひご覧いただければと思います。
しっかりと、基本を練習し、そこからパターンを増やしていくことで、ドリブルはどんどん上手くなっていきます。
ナトの5~7才の2年間の成長の成果はこんな感じです↓↓↓
バスケ初心者さんのドリブルがギュン!っと上達する16個の重要ポイント
この16個のポイントをしっかりと意識してドリブルをすることで、手にボールが触っている時間が長くなり、結果として、手に吸い付くようなドリブルができるようになるでしょう。
【目次】
- 試合で使えるドリブル練習をする
- 継続して練習する
- ボールを見ない
- 顔を上げる
- 片方の腕でガードする
- 両方の手を鍛える
- ボールは押し込む感じで強く突く
- ボールは低く突く
- ディフェンスから離れた位置で
- 指は開いて
- 手首を使う
- 大きく幅のあるドリブル
- 腕は伸ばして、柔軟に
- ドリブルのリズムを変える
- 遊ぶ
- 1on1をたくさんする
それでは解説していきましょう。
1. 試合で使えるドリブル練習をする
もうね、これは大前提の考え方だと思ってください。
ただやらされているだけの練習とか、練習のための練習とか、ほんと時間の無駄になってしまいます。
時間は有限である
あなたの大切な時間を有効に使うためにも、常に…
・このドリブル練習はどうして必要なのか?
・どういう意図をもって練習をしているのか?
を自問自答しながら、しっかりと実戦を想定したドリブル練習に励みましょう!
2. 継続して練習する
実はほとんどの人ができていなかったりするのが、この “継続して練習する” です。
なぜなら、それなりにドリブルができるようになった時点で「ドリブルを練習なんてしなくても、大丈夫、大丈夫…」と思ってドリブル練習をしなくなるからです。
まあそう思ってしまう気持ちもわからないでもありません。ある程度、ドリブルができるようになれば、試合にはでれるし、普通にチームの練習をしていればドリブルスキルは勝手にある程度のレベルまで上達していきます。
つまるところ、ドリブル練習をしなくても、しいて大きな問題にはならないのです。
その結果、多くの人がドリブルの練習をしなくなってしまう、というわけです。
そんな中、あなただけ毎日、集中して真剣にドリブルの練習を継続するとどうなると思いますか?
もう、それだけで、あなたのドリブルスキルは頭ひとつ、ふたつ抜け出した状態になれることでしょう。
それぐらい、継続してドリブル練習するというのは重要になってきます。
もちろん、しっかりと試合を意識した状態での練習という意味ですよ。ただ、何も考えずにドリブル練習をしても、そこまでの上達は見込めないでしょうから。
バスケットボールの頂点に位置するNBA選手でさえも、毎日欠かさずドリブルの練習をしています。私たちがドリブル練習をしないなんてありえないわけです。
3. ボールを見ない
最初のうちはボールを見てしまうのはしょうがないです。しかし、慣れてきたら目線は別の場所に向けましょう。
- 鏡を見ながらドリブルをするのもいいでしょう。
- テニスボールを投げながらドリブルをするのも有効です。
- コーンを使ったドリルをするのもいいですね。
ほかにも、練習中も常にまわりのプレイヤーを見ながらドリブルするのも効果的です。ただ何もせずボールを持ったまま練習を見る、というのは非常にもったいないことです。
しっかりと人のプレーを見て学びながら、かつ、ドリブルも強くリズムよく行う、そうすることで視野を確保した状態でのドリブルに慣れていくことができるでしょう。
4. 顔を上げる
先ほどの “ボールを見ない” に共通しますが、練習の時からしっかり顔を上げてドリブルをするようにしましょう。
例外として、相手の足を見ながら、その動きに合わせてドリブルをするというのであればOKかもしれませんが、ただ、意味もなく下を見てドリブルするというのは視野が狭くなり、とてももったいないことなので、ドリブル練習の時は、常に顔を上げてドリブルすることを意識すると良いでしょう。
よく、ボールは見てないけど、下を向いてドリブルをしてしまうプレイヤーが多くいますが、下を見てドリブルするのが癖になってしまうと、なかなか顔を上げてドリブルをすることができなくなってしまいますからね。
しっかり胸を張って、顔を上げて、周りを見ながら力強くドリブルできるようになりましょう。
ナトやロトにも顔を上げて姿勢を意識するように言ってます。▼▼ナト7才▼▼
5. 片方の腕でガードする
これも基本的なことですが、ディフェンスにカットされないためにも、しっかりと空いている方の腕でボールをガードをしましょう。
キープする時も、ドライブする時も基本的には空いている方の腕でガードしながらドリブルする方がいいです。
腕でガードせずに、スルッと抜ける感じでドライブする技術もあるのですが、基本あっての応用です。まずはしっかりガードを上げてドリブルすることをマスターしていってください。
6. 両方の手を鍛える
どうしても、利き腕をメインに使うため、利き腕ではない方の手がおろそかになりがちですが、両方ともまんべんなく使うためにも、しっかりと利き腕ではない方も練習をしましょう。
むしろ、練習では利き腕ではない方を重点的に練習した方がいいです。
特にミニバスのカテゴリで多く見られるのですが、「利き腕はうまいけど、もう片方は全然…」なんてことにならないように、しっかりと両方の手を使えるようになりましょう。
7. ボールは押し込む感じで強く突く
どういうことかというと、しっかりと腕を下まで伸ばして強く突くということです。
肩甲骨→肩→ひじ→手の肉球(指の第三関節)→指先
という流れで、力強く床に押し込むような感じでドリブルを突く、ということを意識しながらドリブルをしてみてください。
結果、“ボールが手に触っている時間が長い状態” になります。
とても重要なポイントなので、練習ではファンブルするぐらい強くドリブルを突くと良いでしょう。
8. ボールは低く突く
すべてのドリブルを低く突く必要があるとは言いませんが、低く強くドリブルできるというのはとても大事になってきます。
低く突くことで、手からボールが離れている時間が短くなり、ディフェンスに取られにくくなるからです。
9. ディフェンスから離れた位置で
ドライブを仕掛ける時や、間合いを取るために前でドリブルを突くこともあるでしょうが、基本的なスタンスとしては、ディフェンスから離れた位置でドリブルを突くことを意識しましょう。
せっかく空いている方の腕でガードをしても、ディフェンスに近い場所でドリブルをしていたらカットされる危険性が高まります。
力強くドリブルを突く、なおかつ、ディフェンスから離れた位置でキープできるようにドリブル練習すると良いでしょう。
10. 指は開いて
しっかりと指を開いてボールのコアをとらえながらドリブルをしましょう。
ミニバスの子供にありがちですが、指をしっかり開いていないために、ボールがファンブルするのをよく見かけます。しっかりと指を広げて、ボールをコントロールすることで、手に吸い付くようなドリブルが可能になるでしょう。
11. 手首を使う
感覚的なものになるかもしれませんが、ドリブルを受け取った方の手首を「クイッ」とホールドするような感じで使うことで、ボールをコントロールする時間を長くすることができます。
常に手首をクイッとする必要はありませんが、手首を「クイッ」として後ろにコントロールしたり、ボールを大きく移動する動きを練習することで、ドリブル技術が向上するので、ぜひお試しください。
12. 大きく幅のあるドリブルを
“強くドリブルを突く” の部分と重なるのですが、肩甲骨→肩→ひじ→手の肉球(指の第三関節)→指先をしっかりと使うことで、大きく幅のあるドリブルが可能になります。
大きく幅のあるドリブルをすると失敗することが多くなりますが、練習だから失敗してもいいのです。ファンブルするぐらいボールを大きく動かしてドリブルすることで確実にドリブルスキルは向上するから。
失敗を恐れずに、どんどんチャレンジしていきましょう。チャレンジした結果の失敗は成長に繋がりますからね。
13. 腕は伸ばして、柔軟に
フロントチェンジ・ガルウイング・バックチェンジ・ビハインド・ザ・バックなど、様々なドリブルを行うときに、腕を伸ばし、柔らかく使うことで、ダイナミックなドリブルを行うことができます。
また、腕を伸ばしてドリブルすることで、体の動きと連動したドリブルに繋がるため、スキルアップには必須のドリブル技術と言えるでしょう。
こちらも全てのドリブルを腕を伸ばして、というわけでもなく、そういう練習もしましょうね。という感じです。
カリーの試合前のウォーミングアップの動画は見ていて、いろいろな気づきがあって個人的には好きです。ほら腕を伸ばして練習してるでしょ。
14. ドリブルのリズムを変える
小さく突いたり、大きく突いたりといろいろなリズムでドリブルできるように意識してみてください。
リズムが変わることで、ディフェンスとのタイミングをズラすことができるので、いろいろ試して、あなた独自のリズムでドリブルできるようになりましょう。
足のステップを変える、空中で足を入れ替える、重心移動のタイミングを変える、などいろんな方法があります。いろいろ試してくださいね。
15. 1on1をたくさんする
練習のための練習をしていては上達は望めません。なんだかんだ言って対人の練習を多くこなす、というのもとても重要になってきます。
その点、1on1はすごくいいです。やらない理由がありません。
止められてもいいので、練習したドリブルをいろいろ試してみましょう。
どういうタイミングが効果的か、間合いはどうか、緩急は、膝の使い方、目線、体の向き…など、試すことは山ほどあります。
何度も1on1をしながら、少しずつ修正をしていくのです。失敗した数が多いだけ上手くなる可能性も増えるでしょう。
注意点をひとつ。
1on1では負けてもいいので試合で使えるドリブルスキルを身に付けるために、積極的にどんどん新しい技を試してくださいね。
あ・・・といっても、ひとつの必殺ドリブルを磨き上げるというのも有効です。はい。
というわけで、楽しく上手くなれる1on1をどんどん実践してくださいね。
16. 遊ぶ
上記15個のこなしたうえで、遊びましょう。
“遊ぶ” というのは、NBAの超絶ドリブルスキルを真似したり、仲間のドリブルを真似したり、いろんなリズム、タイミングを試したり…何でもいいので、いろいろなドリブルを遊び感覚で楽しくやってみてほしいのです。
その遊びの中にきらりと光る何かが見つかることがあるかもしれません。想像力をどんどん膨らましていきましょう!
【まとめ】以上、バスケのドリブルが上手くなる方法でした!
はい、というわけで、バスケのドリブル上達のコツということで、一挙に16個のポイントをお伝えさせてもらいました。
まずは基礎・基本をしっかりとマスターし、土台を整える。
その結果 “ボールを触っている時間を長くする” ことができるようになり “ボールが手に吸い付いたようなドリブル” ができるようになるのです。
16個というと、多く感じるかもしれませんが一気にすべてをマスターしなくてはいけない、というわけではありません。
少しずつ、少しずつ日々継続してドリブル練習をしていくと、気付いた時には驚くほどドリブルスキルが上達していることに気付くでしょう。
ドリブルが上手くなりすぎて、ドリブルバカにならないように注意してくださいね。
こちらの記事には私がバスケットボールのDVDを買い漁ってよかったものを紹介しています。中川直之氏の1on1の動画教材やアメリカの有名なスキルコーチ ギャノンベイカーのDVDはぜひ手に入れてもらたいアイテムです。