バスケットボールをするうえで、確実にマスターしなければいけないシュートと言えばレイアップシュートです。
この記事では初心者でもレイアップシュートが入るようになる方法をわかりやすく解説していこうと思います。
スラムダンクでも桜木花道が庶民のシュートと言って教えられていましたが、このレイアップシュートをマスターすれば試合でも得点するチャンスが大幅アップです。
全力で走ってパスをもらってレイアップシュートを打つだけですからね。しっかりとマスターしてもらたらと思います。
レイアップシュートの練習方法はとても簡単!!
私も息子達にレイアップを教えましたが、上達のコツは各ステップを細かく分解して、きちんとできるようになるまで繰り返し練習する、という事です。
それこそ、すごく単純な練習なので「面白くない」かもしれませんが、そんなことを言ってたら、いつまでたっても上達しません。
面白くなくてもやるんです。
『やらなければ上達はない』と考えた方がいいでしょう。しかし、きちんとやれば一週間もあればフォームは整います。
フォームが整えばあとは自然と上達していくでしょう。
ちなみに、私は今回紹介する練習の仕方を、中1の時に黙々と一人でこなしましたが、めっちゃ楽しかった記憶があります。だって、これをするだけで、レイアップシュートが入るようになるんですよ。
最初は全然うまくいかなかったけど、もう楽しくて楽しくて、ずっと繰り返し練習した結果、一週間ほどで右手と左手のレイアップをマスターしてしまいました(笑)
オーバーハンドとアンダーハンドはどっちが先?
日本でレイアップシュートというと下から投げるアンダーハンドの練習をすることが多いのですが、海外ではオーバーハンドのレイアップシュートから練習をします。
というのも、初心者が最初にセットシュートやパスの練習をする場合、ほぼ間違いなくオーバーハンドで練習をすると思います。セットシュートを下から投げたり、アンダーハンドパスの練習をいきなりするなんてことはありませんよね。
だからレイアップシュートも、セットシュートやパスと同じような体の使い方であるオーバーハンドから練習をするんです。
実際に、私も子供達に教える時に、アンダーハンドが苦手な子に対しては、オーバーハンドから教えるようにしています。アンダーハンドでのレイアップシュートは体格も小さい子供にとっては、ちょっと難易度が高いので。
このような理由からも、アンダーハンドの習得は体格やスキルが上達してからでも問題ないので、まずはオーバーハンドのレイアップシュートの練習からスタートしましょう。
レイアップ上達の簡単ステップを解説!
それではまずはじめに、レイアップシュートの流れを確認しておきましょう。
- ドリブルをしながらゴールへ進む
- ボールをキャッチ
- 1(右足)、2(左足)でシュート(右手)
文章にするとすごく簡単ですね。でも、これが実際にやってみると意外と出来ないんですよね。
なぜなら、こんな動きを普段の生活ですることはまずないから、できなくて当然なわけです。
最初は苦労するかもしれませんが、それはみんな同じです。できなくてもしっかり考えて、繰り返し練習すれば必ずできるようになります。間違いありません。
そのためには、先ほどのステップをさらに細かく分けて、ひとつずつできる事を増やしていったらいいんです。そう、できない時は分解練習に限ります。
- その1、シュートを打つ
- その2、ボードに当てる
- その3、足のステップを合わす
その1、シュートを打つ|オーバーハンド編
オーバーハンドのレイアップで注意してほしいポイントは、キャッチしたボールを肩付近で保持し、まっすぐ肘を上に出しながらシュートを打つことです。
この時にしっかりと狙ったポイントに手を向けるというのも大事になってきます。
セットシュートと同じ動きということもあり、そこまで難しい動きではないので、繰り返すことでどんどん上達していくと思います。
ミニバスの低学年の子供達や、初心者でボールを扱うのがまだ上手ではない場合は、まずこのオーバーハンドでのレイアップをマスターしましょう。
- 片手でボールの中心をとらえて持つ
- 肘をまっすぐ上に上げる
- しっかり手首を返す
その2、シュートを打つ|アンダーハンド編
オーバーハンドができるようになったら、次は片手で下から上にボールを投げて打つアンダーハンドの練習です。
ボールを下から投げる時に注意しないといけないポイントは、ボールに縦回転をかけてしっかりとコントロールして投げれるようになる、という事です。
そして、オーバーハンドと同じように、しっかりとシュートを打った時に手を狙ったポイントへ出す、というのも重要になってきます。
- 片手でボールの中心をとらえて持つ
- 上方向に縦回転をかけて投げる
(しっかり手首を返す) - 投げた手でキャッチする
【ボールを片手で投げるためのコントロール練習②】
- 片手でボールの中心をとらえて持つ
- 逆の手の方へ斜めの回転をかけて投げる
(しっかり手首を返す) - 投げた逆の手でキャッチする
この練習で重要なポイントは「下から投げる」「縦回転をかける」「繰り返し何度も行う」という事です。
この作業が違和感なくスムーズにできるようになる事で、シュートの時に手が気になってステップができない、という事態を避けることができます。
ボールさえあれば、家でも外でもできます。まずは、下からボールに回転をかけて投げる、という事に慣れましょう。
その2、ボードに当てる
レイアップシュートをより確実に入れるためにはボードに当てて入れるようにしましょう。
そこで、ボードにボールを当てる時に気を付けてもらいたいポイントが2つあります。
【ボードにはやさしく当てよう】
ボールをボードに当てる時のコツとして、よく「リングに置いてくるように」という表現を使うことがあるけど、実際のところ、ボールをリングに対して置いてくるためにはかなり高く跳ぶ必要があります。
スラムダンクの桜木花道くらい跳ぶことができれば、「置いてくる」という表現でいいけど、ミニバスなどで教える場合は、置いてくるのはまず無理なので、ボードにやさしく当てるように意識してもらうと良いでしょう。
イメージとしては優しく「フワッ」と投げてボードに「ポンッ」と当てる感じです。
これが、「ドン!」とか「ボン!」っと強く当ててしまうと入らなくなってしまいます。
ちなみに、これはオーバーハンドでもアンダーハンドでも同じです・・・
「フワッ ポン」ですよ。
【当てる場所と角度】
どの場所にボールを当てるかによってシュートが入る確率は大きく変わってきます。特に初心者の場合はこのボールを当てる場所をしっかり意識する事でグッと入る確率が上がるでしょう。
・狙う場所はリング上にある四角の枠の角付近を狙う。
・進入角度は45度が最もシュートが入りやすい。
この2つのポイントがしっかり守ることができれば、かなり高い確率でレイアップ―シュートは入るでしょう。
逆に言うと、初心者の場合、この2つのポイントの重要性が理解できていないために、直接リングを狙ったり、角度のない場所から難しいシュートをしていることが往々にしてよくあります。
まずは、よりイージーにシュートを決めるにはどうすれば良いか、を考えるのもレイアップシュート上達のためのコツと言えるかもしれませんよ。
その3、レイアップシュートは足が重要!!
これまでにシュートの打ち方、ボールを当てる場所、簡単にシュートが入る進入角度についてお伝えしてきました。
あとは、今までの事をふまえた上でキャッチ&ステップができるようになればレイアップシュートの完成です。
◆レイアップシュートの基礎のステップ(右手でシュートを打つ場合)
- ボールをキャッチ
- 1歩目が右足
- 2歩目の左足でジャンプ
- 右手でシュート
キャッチ→右足→左足→右手でシュート
流れはこんな感じです。
まだバスケを始めたばかりであれば、このステップをマスターするためには何度も繰り返し練習する必要があります。
簡単な練習からスタートして、徐々にステップアップしていくといいでしょう。
それでは、まずはじめにやる練習はボールを持った状態から、1、2でシュートです。
ドリブルしながらのシュートはステップが上達してからで大丈夫です。まずは進入角度に気を付けながら、ボードの四角枠の角をしっかり狙ってシュートをしてみましょう。
ステップ① ドリブル無しからの1、2、の3(シュート)
それでは、まずは初心者さんが苦戦するステップの練習です。
ドリブルしながらや、パスをもらってからのシュートは難しいと思うので、止まった状態から1歩、2歩からのシュート練習を繰り返します。
下から投げるアンダーハンドよりは、上から投げるオーバーハンドの方が簡単なので、まずはオーバーハンドのレイアップから練習するといいでしょう。
慣れるまで何度も繰り返し練習し、ステップがスムーズに行えるようなれば次のステップへ進みましょう。
この時の注意ポイントですが、ステップの時にしっかりと腰を落とした状態でフワフワしない、という事と、シュートはやさしく「フワッ」と投げて「ポンッ」と当てることです。
両方の手でレイアップシュートが打てるように頑張りましょう1
ステップ② その場でドリブル 1、2、の3(シュート)
次はその場で軽くドリブルをしながらレイアップシュートを打ってみましょう。
この時もステップ①で注意した姿勢やボールの投げ方を意識して、丁寧に繰り返し練習をしてください。
『ステップアップ!!』
ある程度慣れてきたらでいいのですが、キャッチした時のボールの位置を外側で保持することで、ディフェンスからカットされにくくなります。
ディフェンスの事もイメージしながら練習をしてみましょう。
要チェック!レイアップが入らない4つの原因とは?
レイアップシュートを打つ時に、シュートが入りやすい場所や打ち方があります。
大きく分けて4つあるので、意識することでよりレイアップシュートが入りやすくなるでしょう。
原因その1~進入角度~
外から回り込みすぎてしまうと、ボードに当てるのが難しくなります。シュートを入れるのが難しくなる。
原因その2~進入角度~
真正面からのレイアップシュートも慣れるまでは難しいでしょう。
原因その3~打つ場所~
シュートの踏み切りが遠すぎると、ボールコントロールが難しくなります。
原因その4~打つ場所~
シュートの踏み切りが近すぎると、リングの下に当たったりするため難易度が上がります。
ステップ③ パスキャッチからの1、2、の3(シュート)
ステップ③はパスをキャッチしてからのレイアップシュートです。
走ってきながらでも、しっかりとボールにミートして力強いステップでレイアップできるようにしましょう。
パス、レイアップ、ミートの練習が同時に行えるのでおススメですよ。
ステップ④ ドリブルからの1、2、3(シュート)
最後にハーフくらいからドリブルをしてながらのレイアップシュート。
慣れるまではハーフスピードでもいいけど、実戦をイメージするならトップスピードからのレイアップシュートがいいでしょう。
試合中に単独速攻のレイアップシュートを落としてしまうという選手もいるかと思いますが、練習中にトップスピードでレイアップシュートをするクセをつけておけば、試合中でのミスも減らすことができます。
常に全力でシュートまで行けるように日ごろから意識してもらえたらと思います。
レイアップが上達すれば、身長差があってもドライブからフィニッシュに持ち込むことができます。
ディフェンスにとって脅威となるプレイヤー目指して、バリバリ練習に励んでいきましょう!!