バスケットボールでは、ボールを運ぶ人、点を取る人、ゴール下で頑張る人というように、身長やスキルによってポジション別に役割があります。
また背番号とは別に、ポイントガードは1番、シューティングガードは2番、というように、ポジション(役割)を番号で呼ぶこともあります。
2番 シューティングガード(SG)
3番 スモールフォワード(SF)
4番 パワーフォワード(PF)
5番 センター(C)
このほかにも、コンボガード(CG)、ガードフォワード(GF)、コンボフォワード、フォワードセンターなど、基本となる5つ以外の呼び名もあり、この記事ではその辺もわかりやすく解説していこうと思います。
ポジション別の大まかな役割について
先ほどの5つのポジションの中でも、1番、2番、3番をアウトサイド、4番、5番をインサイドと言い、番号が5番に近づくにつれてゴールに近い場所でプレーをします。
と言っても、以前のように5番のセンター(C)はずっとゴール下でプレーする、というわけではなく、センタープレイヤーでも外角シュート(スリーポイント)を狙ったり、場合によっては、身長の高い選手が指令となるポイントガードの役割をすることも。。
チームのバランスを考えれば、各ポジションが一人ずつというのが基本ではあるが、ツーガード(PG 2人)や、ツインタワー(C 2人)など状況に様々なメンバー構成があります。
アウトサイドとインサイドの大まかな役割
ーアウトサイドー
1番 ポイントガード(PG)、2番 シューティングガード(SG)、3番 スモールフォワードの事をアウトサイドと言い、スリーポイントエリアの外側をメインにプレーします。
一般的には身長がそこまで高くない選手がアウトサイドポジションにつくことが多くなるでしょう。
特徴としては、ボールを扱うスキルが高い、ミドルシュートの確率が良い、ドリブルやパスがうまい選手がアウトサイドのポジションを担います。
ーインサイドー
4番 パワーフォワード(PF)、5番 センター(C)の事をインサイドと言い、ペイントエリア周辺やゴール下など、ゴールに近いエリアをメインにプレーします。
インサイドプレイヤーはゴール付近で体を張ってプレーすることが多い為、身長が高い選手がなる場合がほとんどです。
特徴としては、パワーがあり、リバウンドやゴール付近のシュートが強い選手がインサイドのポジションを担います。
以前はインサイドプレイヤーがスリーポイントなどの外角シュートを打つことはほとんどありませんでした。
しかし、現代バスケではアウトサイドプレイヤーが広がって攻撃スペースを作るストレッチフォーやストレッチファイブのように、身長が高くてもハンドリングや外のシュートなどのスキルも必要になってきています。
次はアウトサイド(1、2、3)から順番にポジション別の解説をしていきますね。
1番|ポイントガード(PG)の役割
まずは我が家の息子達が狙っているポジションのポイントガード。
通称「1番」と呼ばれ、チームの司令塔として、ゲームをコントロールする役割を担うポジションになります。
一般的には、ドリブルスキルが高く、スピードがあり、パスセンスに優れた選手がなる事が多く、チームの司令塔として、ゲームをクリエイトしていく必要もあるので高いバスケIQが求められます。
加えて、どんな状況になっても落ち着いて対処する冷静さと判断力、味方を活かすパス(アシスト)を出すための広い視野、も必要となってきます。
基本的には身長が低い選手がなることが多いが、ビッグガードと呼ばれる高身長のプレイヤーがポイントガードをすることもあります。
近年では、ステフィン・カリーやカイリーアービングなど得点を量産するポイントガードも増えてきということもあり、ゲームコントロールやパスだけでなく、得点力も求められるポジションになってきました。
ポイントガードで有名な選手
田臥勇太、富樫勇樹、並里成、宇都直輝など
ステフィン・カリー、カイリー・アービング、クリス・ポール、ラッセル・ウエストブルック、スティーブ・ナッシュなど
2番|シューティングガード(SG)の役割
シューティングガードは「2番」と呼ばれ、スリーポイントシュートやドライブなどが得意なオフェンス能力の高いプレイヤーが担うポジションです。
チームのオフェンスの要となるポジションということもあって、アグレッシブにスコアを狙うことができる積極的な性格の人が向いていると言えるかもしれません。
ポイントガードの補佐として、ボール運びをすることもあるが、メインの仕事はスコアリング。積極的に、ゴールを狙って、外角シュートやドライブでガンガン得点を狙っていける、気持ちの強さが求められるでしょう。
バスケットボールのポジションの中でもエースと言われるプレイヤーが多い人気のポジションと言えます。
シューティングガードで有名な選手
比江島 慎、岸本 隆一田中 大貴、安藤 周人、松井 啓十郎、金丸 晃輔など
マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、ジェームス・ハーデン、クレイ・トンプソン、ドウェイン・ウェイドなど
3番|スモールフォワード(SF)の役割
スモールフォワードは「3番」と呼ばれ、アウトサイドとインサイド付近がこなせる万能プレイヤーが担うポジションです。
スリーポイントなどの外角シュートも狙えて、さらにフィジカルの強いアタックができる、ゴリグロタイプのプレイヤーがこのポジションを任されることが多いでしょう。
高いスコアリング能力と強いフィジカルに加え、器用さも求められる重要なポジションと言えます。
スモールフォワードで有名な選手
渡邊雄太、馬場雄大、小野龍猛、大塚裕土、古川孝敏、張本天傑など
レブロン・ジェームズ、ケビン・デュラント、ポール・ジョージ、カーメロ・アンソニー、カワイ・レナードなど
4番|パワーフォワード(PF)の役割
パワーフォワードは「4番」と呼ばれ、ペイントエリア付近を主戦場とするポジションです。
スクリーンなどしつつ、ペイントエリア付近でハイポスト、ローポストからの得点も狙い、さらにリバウンドにもしっかりと絡んでいく、身体を張ったプレーが求められます。
エルボーからのミドルシュートやドライブなど、ゴリゴリアタックできるフィジカルもいるため、体格の大きさは必要になるでしょう。
またペイント付近でボールをもらい、しっかりとパスが捌ける、というのも良いパワーフォワードの要素と言えます。
パワーフォワードで有名な選手
八村 塁、竹内公輔、竹内譲次、渡邉飛勇など
ダーク・ノヴィツキー、アンソニー・デイビス、ドレイモント・グリーン、ラマーカス・オルドリッチ、ティム・ダンカンなど
5番|センター(C)の役割
センターは「5番」と呼ばれ、ペイントエリア付近、特にゴール下を主戦場とするポジションです。
ペイントエリア内のシュート、ブロックショット、リバウンドなどゴール下で体を張って、チームの大黒柱としてプレーすることを求められます。
このポジションは身長が高くないと務まらない為、一般的にはチームで一番身長が高い選手が担うポジションとなります。
他にもアウトサイドプレイヤーへのスクリーン(ピック&ロール、ホップ)、ゴール下の合わせなどオフェンス面ではつなぎとアタッカー両方をこなす必要があります。
パスを捌ける能力があればより脅威になるでしょう。
センターで有名な選手
太田 敦也、シェーファー アヴィ 幸樹、ニック・ファジーカスなど
二コラ・ヨキッチ、ジョエル・エンビード、カール・アンソニー・タウンズ、ルディ・ゴベア、シャキール・オニールなど
スラムダンクの主要人物をポジションで分けてみた。
ちょっと箸休めす…スラムダンクの主要な登場人物のポジションはこんな感じ。
プレーとポジションが一致しているのがわかると思うので、漫画の事を思い出しながらご覧ください。
もし「スラムダンク」を読んだことがない…という方は、かなり人生を損していると断言できます。面白すぎるので必ず読みましょう(笑)
1番|ポイントガード(PG)
宮城 リョータ(湘北)、牧 紳一(海南大付属)、深津 一成(山王工業)、藤真健司(翔陽)
2番|シューティングガード(SG)
三井 寿(湘北)、)諸星 大(愛和学院)、松本 稔(山王工業6番)、清田 信長(海南大付属)、神 宗一郎(海南大附属)
3番|スモールフォワード(SF)
流川 楓(湘北)、木暮 公延(湘北)、仙道 彰(陵南)、沢北 栄治(山王工業)、南 烈(豊玉)
4番|パワーフォワード(PF)
桜木 花道(湘北)、福田 吉兆(綾南)、岸本 実理(豊玉)、野辺 将広(山王工業)
5番|センター(C)
赤木 剛憲(湘北)、河田 雅史(山王工業)、魚住 純(綾南)、高砂 一馬(海南大付属)、花形 透(翔陽)、森重 寛(名朋工業)
あなたはどのポジションですか?
スラムダンクのような熱い青春を味わうためには、上を目指して日々練習に励むことが重要になってきます。
- レベルアップのために何が必要なのか?
- 全力で練習に取り組んでいるか?
- 基準値は低くなっていないか?
- 必要な知識を学ぶ姿勢はある?
- 実力アップのための自主練は?
- 基礎練習をしっかりしてる?
時間は有限です。楽しいバスケットボールライフを味わうために、どんどん練習に取り組んでいきましょう。
1~5番以外でよく使われている呼び名をサクッと解説
はい、ここまでは基本となる5つのポジションについてを解説しましたが、レブロンのようなオールラウンドプレイヤー、様々なポジションをカバーできるユーティリティープレイヤーなど、2つのポジションをこなすことができる選手に対して、使われる名称があります。
コンボガード(CG)
ポイントガードもこなしつつ、シューティングガードの仕事もできる選手の事をコンボガードと言います。
司令塔としての役割である、ゲームメイク能力とパスセンスに加え、アウトサイドからの得点能力を兼ね備えた選手で、ドウェイン・ウェイド、ジェームズ・ハーデンなどが有名です。
ポイントフォワード(PF)
フォワードの位置でポイントガードの仕事をこなすことができる選手、またはフォワードのプレイヤーでありながらポイントガードの仕事もできる選手の事をいいます。
有名どころでは、キングことレブロン・ジェームズやブルズの黄金時代を築いたスコッティ・ピッペンなどがポイントフォワードに該当します。
スウィングマン
スモールフォワードとシューティングガードの両方でプレイできる選手のことをスウィングマンと呼ぶことがあります。
高さや運動能力でディフェンスのミスマッチを作ることができる選手は優れたスウィングマンと言われており、ポール・ジョージ、ヴィンス・カーター、コービー・ブライアント、トレイシー・マグレディなどが該当します。
センターフォワード(CF)
センターフォワードとはセンターとパワーフォワードを兼任するユーティリティープレイヤーを言います。
センターではあるけど、中距離のシュートを得意とするような選手がこのセンターフォワードに起用されることが多くあります。
ストレッチ4(フォー)、ストレッチ5(ファイブ)
従来のバスケットボールでは4番ポジションのパワーフォワードはスリーポイントシュートというような、外角シュートを打つことはほとんどありませんでした。
しかし、現代バスケでは、ペイントエリア付近を主戦場としていた、パワーフォワードが外角シュートを打つことでインサイドにスペースを作る、という戦略が一般化してきました。
また、外に広げることで、本来ペイントエリア付近でヘルプディフェンスやリバウンドをするべきプレイヤーなのに、役割がこなせなくなるようにできるという利点もあります。
名前の由来も、4番ポジションの選手がディフェンスを広げる役割をすることから、ストレッチフォーと言う呼び名が生まれました。
ちなみに、5番のセンタープレイヤーが外角シュートを打って同じような役割を担う場合は、5番(センター)という事でストレッチファイブと言われたりもする。
バスケのポジション番号と役割のまとめ
基本となる5つのポジションの役割について、あなたはどのポジションでしたか?
今の流れとしては、身長が低いから1番(ポイントガード)という事はなく、身長が高くても、広い視野、ゲームメイク、パスセンスなどがあればビッグガードとして司令塔の役割になる事もあります。
悲しいことに、ミニバスカテゴリーでは大きいからと言ってセンターポジションを任され、ハンドリングなどのスキルをおろそかにし、中学、高校で身長がそこまで伸びず…という事もあるかと思います。
そうならないためにも、身長関係なく、ドリブル、ハンドリング、シュート、パスのスキルを磨き、レブロン・ジェームズのように、どんなポジションでもこなせるオールラウンドプレイヤーを目指してみましょう。
得意な事を増やしていけば、プレータイムも増え、何よりも楽しいバスケットボールライフを歩めますからね。
いろいろなポジションのプレイヤーの動画を見て学び、どんどん成長していきましょう!!