子供の運動神経(球技センス)を良くしたい!
それなら、幼い頃からいろんなボールで遊ばせてあげましょう。たくさん運動をさせてあげましょう。小さなボールから大きなボール、軽いボールから重たいボール、いろいろなボールを与えてあげてください。
いろんな種類のボールを与えてあげる、そして、いろんな球技スポーツを一緒に楽しくする。
そうすることで、運動神経・球技センスはどんどん鍛えられて、ピカピカに光り輝きだすことでしょう。しかも、子供の時にたくさん運動することで、脳に対してもいい影響があるのだとか。
この記事では我が家の子供たちの能力を開花させるべく、私が行ったことを包み隠さず書き記していきます。
子供の運動神経を良くするためには…
わが子を運動神経抜群にしたい!!
私は子供が生まれる前から、漠然とそう思っていました。
だって、子供時代に周りの友達より運動ができたら目立てるし、楽しいでしょ。
そんな思いもあって、
どうすれば子供の運動神経が発達(上達)するのか?
どうすれば子供の球技センスが上達するのか?
ということについて学ぶために本を購入し、知識のある方の話を聞き、試行錯誤しながらいろいろ試してきました。結果、いい感じに長男、次男ともに運動神経も球技センスもメキメキ上達中です。
ざっくりと書き出してみると…
- 【長男ー小学校1年生】
足速い(クラス1・2位)、ジャンプ力高い、バスケうまい・ワンハンドシュート、ドッジボールの投げるの速い、キャッチうまい、サッカーまあまあ、野球の投げるの速い、打つのうまい。
- 【次男ー年中さん】
足速い(クラス1・2位)、ジャンプ力高い、バスケうまい・ワンハンドシュート、ドッジボールの投げるの速い、キャッチうまい、サッカーまあまあ、野球の投げるの速い、打つのうまい、縄跳び 前跳び200回 フラフープ 700回
まあ、どのぐらいを基準に運動神経がいいの?と言われると、人によって基準値は違うでしょうが、長男は1クラス30人、次男も保育園の年中さんで1クラス30人くらいの中での話です。
これぐらいの規模でトップクラスの運動神経を…ということであれば、幼いころから環境を用意し、一緒に遊び、運動することで身に付けられると思います。
重要なのは「環境 + ちょっとした試練 + 状況設定」
常に運動できる環境を作り、
ちょっとした試練を与え、
能力に応じた状況を設定してあげる。
これらのことを適切に行うことができれば、子供の運動神経・球技センスを磨き上げることはできる!と実感しています。
こちらの5記事もとても重要ですのでご覧ください。より深く理解いただけます。
● 我が家ではバスケットボールをメインに考えているので、そのための「環境」を自宅2階に作りました。
→ 確実にレベルアップする!常にバスケットができる環境を作ってあげたらこうなった!
→ 自宅でバスケットのドリブル練習ができる防音対策の部屋づくり!我が家の部屋はこんな部屋!!
● 「ちょっとした試練」に関してはこちら。
→ 子供のバスケットが劇的に上達する無限の条件!すべての条件を満たしたらスーパー小学生だ!
● 「まったくできない前提」と「状況設定」に関してはこちら。
これも大事 → 親の知識と技術
あ、もうひとつありました。親の知識・技術も重要です。
なぜなら、教える側に知識がなければ、適切な環境・試練・状況を設定できないからです。
教える側である親もしっかりと学び、子供たちと一緒にどんどん成長していきましょう。
究極を言えば、親がスポーツコンサルタントのレベルになってしまえば、常に状況に適した教えを提供してあげることができるのですから。
と言いうとちょっと大げさかもしれませんね。
気負う必要はなくて、とりあえず、できることからやっちゃいましょう。
失敗してもいいんです。
私たちができることは、少しずつ子供たちと歩み進んでいくことなのですから。
鍛えるポイントは ” 体の動かし方と空間認識能力 ” の2つ!!
我が家の子供たちの運動神経と球技センスを良くするために重要視したのは “体の動かし方” と “空間認識能力の向上”
「運動神経がいい子=体の動かし方が上手い子」
「球技センスのある子=空間認識能力の高い子」
この考えからも、運動神経・球技センスを良くするためには “体の動かし方と空間認識能力の向上” は必須になると考えています。
なぜ、体の動かし方を鍛えるのか?
「体の動かし方」が上手になれば、すべてのスポーツにおいて上達スピードが速くなると考えています。
なぜなら、体が上手に動かせるということは、教えられたことをすぐにできるようになったり、人がやっているのを見て、すぐに真似することができるようになるからです。
幼い頃に、この「体の動かし方」を鍛えることで、自分のイメージ通りに体が動かせるようになり、どのスポーツをしても上達が早い選手になることができる、というわけですね。
ボール遊びやラダートレーニングは体の動かし方を鍛えるのに、もってこいのトレーニング方法になります。
なぜ、空間認識能力を鍛えるのか?
空間認識能力というのは、自分の周りの物体について認識する能力のことを言います。
空間認識能力(くうかんにんしきのうりょく)とは、物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと。
出典:Wikipedia
バスケで例えるなら、シュートを打つ時のリングまでの距離、オフェンスの駆け引き、ディフェンスとの間合い、走っている人へのパスなどが空間認識能力になります。
この空間認識能力が低いというのはスポーツをするうえで、良い状態とは言えません。
もし、空間認識能力が低い選手がバスケをしたら…
シュートを打つ時にリングまでの距離感が全く分からない
ディフェンスの間合いをはかることが出来ない
走っている人に、どれぐらいの強さでどこにパスをしたらいいのか分からない
ということになってしまうかもしれません。
笑い事じゃなく、意外とこういう選手が多いように私は感じています。
こうならないためにも、スポーツをするうえで空間認識能力を鍛えることはとても重要になってくるのです。子供の球技センスを鍛えたいのであれば、幼少期にボールで遊べる環境を作ってあげるのは必須になるでしょう。
ボール遊びで運動神経と球技センスを伸ばす方法
ボール遊びは運動神経と球技センスの両方を鍛えるのに最適の方法です。とくに空間認識能力を伸ばすのにはもってこいです。
幼少期に脳は急激に成長します。その脳が成長している時にボールを扱う感覚を鍛えることが重要で、まだお子さんが小さい方は積極的にボールに触れさせてあげた方が良いでしょう。
0~3才のボール遊び
この時期に最も重要なのは、親がボールで遊んでいるところを見せるということです。兄弟でボール遊びをするというのもとてもいいことです。
というのも、赤ちゃんはとりあえず、なんでも真似をします。つまり、親や兄弟がいつもボールに触れていれば赤ちゃんも自然とボールに触れるようになります。
その逆で、親や兄弟がほとんどボールに触らなければ、赤ちゃんも同じようにボールを触るようにはなりません。もちろん、ボールがなければ触ることすらできません。
次に、赤ちゃんが座れるようになってからのボール遊びで重要になってくるポイントについて。
- 楽しくボール遊びをする
- 上手にできたら手をパチパチして、ほめてあげる
- ボールを手渡しで渡さない
- 両手、両足を使うようにコントロールする
- ちょっとずつ難易度を上げていく
- いろいろなボールを用意する
- いろいろなボール遊びを見せる
- 風船で遊ぶ
それでは順番に解説していきますね。
1.楽しくボール遊びをする
赤ちゃんとは楽しく元気にボール遊びをしてあげてください。この “楽しく” というのがとても重要で、面倒くさ~い…という気持ちで相手をすると、効果がなくなってしまします。
それと、赤ちゃんが嫌がっているのに無理やりボール遊びを続けるのも厳禁です。赤ちゃんが嫌がっているのに、ボール遊びを続けてしまうと、ボールが嫌いになってしまいます。
そんな時はボール遊びをやめて別の遊びをしてあげましょう。
スタンスとしては常にボール遊びをするのではなく、要所要素、ボールを与えてみて、楽しそうならボール遊びを続けるというスタンスでOKです。
もちろんですが、常にボールが身の回りにある環境が必要ですよ。
2.上手にできたら笑顔で手をパチパチして、ほめてあげる
赤ちゃんは笑顔でほめてあげると喜びます。すると、またほめてもらいたくて、同じことをするようになるのです。
ボールをキャッチした、投げた、転がした、蹴った…何でもいいので、ほめてあげましょう。
そして、楽しく遊んであげましょう。
そうすることで、赤ちゃんはボールで遊ぶと楽しいという感覚を持つので、ボールに触れる機会が増えていきます。
3.ボールを手渡しで渡さない
座れるようになると「ポイッ!」とボールを投げるようになります。
この時に重要なことは、すべてのボールを手渡しで渡さないということです。
すごく重要なのでもう一度…… “すべてのボールを手渡しで渡さない “
どういうことかというと、赤ちゃんが投げたボールを転がして渡してあげてほしいのです。
ボールを転がして渡すことで、空間認識能力を鍛えることに繋がります。
コロコロ転がってきたボールが足に当たり、そのボールとの距離を測りながら手を伸ばして捕る、という空間認識能力を鍛えるトレーニングになるのです。
最初は、転がっているボールを取ることも難しいでしょう。もし、ボールを上手に捕ることが出来ずに怒っていたら、その時は手渡ししてあげましょう。
あくまでも、楽しいを前提に “ちょっとした試練を与える” ということを意識してあげてください。
もし、右手ばかりでボールを捕るようなら、左手側にも転がして、左手で捕るトレーニングもしてあげましょう。スポーツをするうえで、両手、両足が使えるというのはメリットしかありません。
微妙なさじ加減にはなりますが “適切な状況設定” を作ってあげることで、どんどん上達していきます。
転がってくるボールを簡単に捕れるようになれば、次はちょっと投げてキャッチさせてあげる、というように少しずつステップアップしていきましょう。
4.両手、両足を使うようなシチュエーションを作る
スポーツをするうえで、両手、両足が使えるというのは、重要なポイントになってきます。
赤ちゃんの時に利き腕ばかりで遊ぶのではなく、両方を使えるような状況を設定してあげましょう。
やることは簡単で、ボールを渡すときに、左右振り分けて渡すようにしてあげてください。転がすときも同様です。これだけで、赤ちゃんは捕った手でボールを投げます。この時、ボールを投げる側の人も右手、左手両方を使うようにしてください。
赤ちゃんは “真似の達人” です。教える側が片方だけしか使っていなければ、赤ちゃんも同じようになる可能性が高くなるでしょう。
5.ちょっとずつ難易度を上げていく
ここから少しずつ難易度が上がっていきますよ。
そして、成長スピードを左右するポイントでもあるので気を引き締めていきましょう!
難易度を上げる、というのはちょっとした試練を与えるということです。どういうことかというと、簡単にできるようになったら、少し難しくするということです。
ボール遊びで解説していくと…
- 手渡しでボールは渡すけど、ボールを渡す位置を変えるようにする。
- 転がすボールを少し速くする、転がす位置を変える。
- 正面でキャッチできるようになってきたら、投げる位置をちょっとだけズラす…難しくなりすぎるとやるてしまうのでさじ加減が難しくなる。
- ボールを投げるタイミングを変える。
- ボールを投げるスピードを変える。
- ボールをバウンドさせたり、ノーバウンドで投げたりする。
- ドリブルやレイアップシュートなどを教える場合は、絶対に両手でできるように練習する。
- 少しずつドリブルの難易度を上げていく。
- 少しずつステップの難易度を上げていく。
というように細かく分けていくと、いくらでも考えることができます。実際に、成長にプラスになりそうなことは可能な限り試すようにしています。
このように教える側が、絶妙なタイミングで適切な状況設定をしていくことで、グングンと子供は上達していきます。
ただし、注意が必要で、難易度が上がりすぎると、とたんに子供は集中力が切れて、やる気もなくなってしまいます。
そうならないためにも、絶妙な難易度の設定をしてあげる必要があるのです。
6.いろいろなボールを用意する
小さいボール、中くらいのボール、大きいボール、硬いボール、柔らかいボール、ドッジボール、テニスボール、サッカーボール、スーパーボールなど、いろんなボールを用意してあげましょう。
というのも、ボールの種類によって、跳ね方も違えば、転がるスピードも違う、投げる時の持ち方や力加減、両手で投げるのか、片手で投げるのか、片手で捕るのか、両手で捕るのか。
というようにボールが違うだけで扱い方も変われば、感覚も変わってきます。
いろいろな種類のボールを用意してあげることで、この多種多様な感覚を身に付けてもらうことに繋がるのです。
結果、どんなボールにも対応できる球技センスを養うことができます。
子供というのはちょっとした違いで、大きな差になることもあるので、ぜひお試しください!
7.いろいろなボール遊びを一緒にやる
いろいろなボールの種類と重なる部分がありますが、いろいろなボール遊びやスポーツを一緒にしてあげましょう。
バスケ、サッカー、バレー、野球、ドッジボールなど、スポーツによって体の動かし方が違えばボールコントロールの仕方も違ってきます。
幼い頃にいろいろなスポーツをすることで体の動かし方が上手になり、空間認識能力を鍛えることに繋がります。結局のところ、一回もやったことがないスポーツというのは、いきなり完璧にはできません。少しずつ練習して上手くなるのです。
よく「運動神経のいい子はすぐになんでもできるようになる」と言われることがありますが、なんのことはありません。それまでの経験値が違うだけなのです。
- どう体を動かせばいいのか?
- ボールがどういう動きをするのか?
- 人がどういう動きをするのか?
というのを、幼い頃からたくさん運動をしてきた子、いろんな種類のスポーツを経験している子は体感でわかっているのです。
だから、運動経験・スポーツ経験の少ない子よりも早く出来るようになるし、上達するのです。
あと、運動が好きな子供は、上手くなるために、家で一人で練習していることも多いと思われます。経験値も違えば、スポーツと接する時間も長い、となれば差がつくのは当然のことと言えるのではないでしょうか。
幼い頃から運動が得意な子供のほとんどは、ずっと運動が得意というポジションで人生を歩むでしょう。
得意なので、人よりも多く運動するし、負けたくないから人よりも考えて練習をする。
結果、運動神経・球技センスのある子供はずっとスポーツ万能というわけです。幼い頃のスポーツ経験がいかに重要かということですね。
8.意外と効果抜群!?風船で遊ぶ
風船遊びは空間認識能力を鍛えるのにもってこいの遊びです。
というのも、飛んでくるボールをキャッチするというのは、赤ちゃんにとっては、思っている以上に難しい動作になります。
実際に試してみるとわかると思うのですが、なかなか飛んでくるボールをキャッチできるようになりません。
これは投げたボールが放物線を描いてどこに落ちるのか、という予測を瞬時にすることができないためです。
しかし、風船の場合は落ちてくるまでの滞空時間が長いので、赤ちゃんでも落ちてくる場所が予測できるようになるのです。
もちろん、すぐにできるわけではありませんが、何度も風船をポンポンしていると追いかけて捕れるようになります。
風船だからこそ可能な、投げてすぐに落ちてしまうボールではできない、滞空時間の長さを活かした、とても良い空間認識能力のトレーニングができます。
楽しく空間認識能力を鍛えることができる風船遊び、ぜひお試しください。
得意なことは頑張ってする
幼い頃に得意なことは、その後、ずっと得意な状態をキープする。
これはスポーツに限らず、勉強・ゲームなど、どんなジャンルに関しても言えることだと私は思っています。
結局のところ、我が子をスポーツが得意な子供にしたければ、幼い頃から体を動かす遊びをたくさんしてあげて、運動が得意な、運動が好きな子にしてあげればよいのです。
勉強が得意な子供にしたければ、幼い頃から楽しく勉強するということを教えて、一緒に勉強し、勉強が得意な、勉強が好きな子にしてあげればよいのです。
もちろん、一人ひとり、子供によって特性もあれば好みも違うので、無理やりというのは問題があるでしょう。そのへんはじっくりと観察し見極める必要があると思いますが、とりあえず楽しくしているのであれば、どんどん伸ばしてあげるというスタンスでいいと私は思っています。
重要なのは「僕はバスケットボールが得意なんだぞ!」「私はバスケットボールが得意よ!」という気持ち。
だって、得意なことは負けたくないから頑張りますよね。得意なこと、好きなことには必然的に費やす時間も多くなるので、その分、ほかの人よりも上達していきますよね。
あなたの子供時代を思い出してください。人によって得意なことは違うけど、得意なことって、ほとんどの場合、ずっと得意だったと思うんです。
ただし、自分よりも上が現れた場合、得意じゃないからもういいや…となってしまうこともあります。そうなると得意ではなくなるので、これまでのように頑張らなるのですが…。
こんなことを言ってしまうとなんですけど、結局のところ自信があるかないか…というのも重要になってくるわけです。
だから、運動神経がいい子、球技センスがある子にしたければ、幼い頃によく運動をして “運動が得意” にしてあげればいいんです。
そのために ” 環境 + ちょっとした試練 + 状況設定 “ が重要になってくるというわけですね。
常に運動できる環境を作り、
ちょっとした試練を与え、
能力に応じた状況を設定してあげる。
この3つを適切に行うことができれば、子供の運動神経・球技センスはどんどん伸びていくでしょう。
お子さんと一緒に楽しく遊び、運動をしてあげましょう。どうすれば成長するかなぁ…とたくさん考えてあげましょう。
子供の可能性は無限大と言いますが、親の影響がすごく強いと実感しています。
良い背中を子供に見せれる親にならねばと、私も日々精進している次第であります。
さあ、それでは運動神経・球技センスが抜群になる方法はわかりました。次はバスケで必須のスキル、ドリブルが上達するためのコツについて。
ドリブル上達のために重要なポイントを解説しておりますので、ぜひご覧ください。