本日は保護者、指導者さんに超おすすめの書籍『子供がバスケを始めたら読む本』を紹介していこうと思います。
この書籍の素晴らしいところは多くの方が知りたかったことを、的確にまとめて解説してくれているところにあります。
まさに、子供がバスケをしている保護者さんや子供達にバスケを教えている指導者さんにとってバスケの解体新書と言っても過言ではないでしょう。
我が家の子供達はプロバスケットボール選手を目指して日々頑張っていますが、この書籍の情報が大いに役立ったことは言うまでもありません。
こんな感じで毎日自宅で練習しながらプロ目指してます▼▼
それでは簡潔にこの書籍の学びポイントを紹介していきたいと思います。
著者:三上 太
監修:鈴木 良和(株)ERUTLUC代表
本の内容は、子供がバスケを始めたお父さんとエルトラックの鈴木先生が、各分野の専門家と対談形式で会話をしていきながら物語が進んでいくので、とても読みやすいです。
なかなか普通に生活していて各分野の専門家とお話しする機会はないので、この書籍から学べる最新の情報はとても重要な学びになると思います。
この書籍で学ぶことができる知識
この書籍の目次を見てしまうと、読まないという選択肢は消えるでしょう(笑)
大げさではなく、我が子がバスケをしているお父さん、お母さんにとっては気になる目次になっているからです。
- 第1章ー身長を伸ばすことってできますか?
- 第2章ー怪我をしたら、どうすればいいですか?
- 第3章ーちゃんと食べれば、いい選手になれますか?
- 第4章ーバッシュ選びって重要なことなんですか?
- 第5章ーインナーって着用したほうがいいんですか?
- 第6章ーどのようにして子供に接すればいいんですか?
- 第7章ースポーツ大国・アメリカの育成年代ではどんなことが起きているんですか?
どうです?気になりませんか?
ちなみに、私が気になったのは、身長、怪我、食事、バッシュ選び、インナー、接し方、アメリカの育成・・・そう、全部です(笑)
そして、すべてを読んだ感想は・・・我が子の長男が5年生の時に読めてよかった、と心から思いました。鈴木先生に感謝ですね。
ミニバス世代はもちろんですが、中学、高校でも成長期、怪我の問題はあるので、お子さんをお持ちの保護者さんや指導者さんにとってかなり重要な知識を得ることができるのは間違いないでしょう。
それでは、前置きが長くなってしまいましたが、各章を読んだ感想をお伝えしていきたいと思います。
あくまでも、この記事ではザックリとお伝えしていくので、詳細は書籍を手に取って、穴が空くほど見てもらえたらと思います。
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第1章ー身長を伸ばすことってできますか?
バスケをするうえで、身長が高いのはかなりアドバンテージになります。なので子供がバスケをしている保護者さんからするとすごく気になるポイントだと思います。
私もなんとかして息子達の身長を高くしたいと思っているので、他チームとの練習試合などがある時に、大きな子供を発見すると「ごはんはいっぱい食べるの?」「何時に寝てる?」「何か特別なことしてるの?」など身長に関する質問をさせてもらってます。
そして、ほとんどの身長が高い子供さんに共通しているのが「よく食べる」「良く寝る」です。
もちろん、遺伝的にお父さん、お母さんが大きい場合もありますが、身長を伸ばすためには間違いなく重要な要素と言えます。
それを参考に、我が家の子供達もよく食べて、良く寝る子供になったのですが、もし、他にも身長を伸ばす方法があるのなら、やらない手はないですよね。
それこそ、これをやれば身長が1センチ伸びる…というのでもいいんです。それが3つ組み合わされば3センチ伸ばすことができるわけですから。
おっと、すみません、身長の事になるとついつい話が長くなってしまいました(笑)
前置きはこれぐらいにして、本題に戻りましょう。
第1章では、身長が伸びる仕組みや、筋肉を柔らかくすることの有効性、ストレッチに関する事など、今まで学んだことが点から線へとつながった感じがしました。
というのも、当サイトでもおすすめしている子供のマッサージ講座「パパママトレーナー」でもその重要性はお伝えしているのですが、改めてマッサージやストレッチの重要性を認識しました。
効果があるかどうか微妙な気持ちのまま継続するのって大変ですが、信頼できる情報をもとに ” 効果がある ” と確信を持つことができれば迷わず突き進むことができちゃいます。
それこそ、子供の身長に直結する内容になるので、知らなかったでは済まされませんからね(笑)
その道のプロの知識を得ることができるのは本当に有益だと思います。
他にも食事や睡眠についても触れられているので、サクサク読み進めることができると思いますよ。
第2章ー怪我をしたら、どうすればいいですか?
バスケをしていくうえで、怪我はつきものです。
もし、そのけがの治療方が間違っていたら・・・考えるだけでも恐ろしいですね。
それこそ、大切な子供の選手生命が短くなったり、身長に影響があったり…なんてことも聞いたりするので、親としてある程度の知識は持っておきたいものです。
そういう意味で、この2章で学べる内容は最新の考え方が記載されているのでかなり学びになると思います。
これまでは捻挫すると、とりあえず冷やす、というのが一般的な処置でした。しかし、怪我の具合にもよるけど冷やしすぎると逆に治るのが遅くなったりするんです。
そう捻挫治療の常識 “応急処置/RICE” が、今や常識ではなくなっているんです。
私はこの書籍を読む前に、知人の整体師さんに教えてもらっていたので、冷やすことの弊害については知っていましたが、もし、知らなければ子供の為にやったことが、逆に完治を遅らせる、という残念な結果になるケースもあるわけです。
そういう意味でも、常に最新の知識を手に入れるのはとても大切なことだと改めて実感しました。
そして、この章はそれだけでは終わりません。むしろ私が最も学びになったのが ”怪我をしないために動きのバリエーションを増やす” という部分です。
同じ動きを繰り返すことで、疲労がたまり怪我に繋がる・・・このヤバさはわかる人にはわかると思います。
私も、子供の指導に即反映させたのは言うまでもありません。
いろいろな動きを取り入れて、身体操作アップ、怪我の予防に繋げていこうと思った次第であります。
第3章ーちゃんと食べれば、いい選手になれますか?
3章では、試合間の補食、除脂肪体重、水分補給など、食事についてかなり様々な知識が網羅されており、かなり学びになるでしょう。
ちなみに、我が家で即採用したのが、朝ごはんの量です。
これまでも、朝ごはんは欠かさず食べていたのですが、この章を読んだ翌日からは、アーモンド、納豆、卵、オレンジジュースなど、日によって変わるものの、今までよりも量を増やしました。
実は、本を読む前も、朝ごはんの量が少ないかも・・・と思っていたものの、なかなか増やすことができずにいました。
しかし、この本を読むことで、朝食の重要性に気づかせてもらい、子供達に説明し、今までよりも量を増やして食べることができるようになりました。
いや~本当にこの書籍を出版してくれた鈴木先生に感謝ですね。
第4章ーバッシュ選びって重要なことなんですか?
4章では、バッシュの老舗アシックスのスタッフが、バッシュの選び方やヒモの結び方まで、かなり細かいところまで解説がしてくれています。
私はミニバスのアシスタントコーチをしているということもあって、よく保護者さんにバッシュの選び方や買い替え時などを質問されることがあるので、この書籍を読んで、今までよりも核心を持って答えれるようになりました(笑)
あと、これ初心者さんあるあるだと思うのですが、特に低学年の子供さんのバッシュを見てみると、ヒモを一番上まで通していないケースが多々あります。
今までは上まで通した方がいいんじゃないかなあ・・・と思いながら「ヒモは上まで通した方がいいよ~」と軽く伝えていましたが、この書籍を読んでからは「一番上まで通そうね」と言って、ちゃんと通してもらうようになりました。
まあ、履き心地は人それぞれなので、一概に決めつけるのは良くないとは思うのですが、一番上まで通すことでフィット性が良くなるという事なので、まずは一番上まで通したうえで動いてみることをおすすめします。
第5章ーインナーって着用したほうがいいんですか?
第5章インナー編では、アンダーアーマーの担当者さんとのお話になります。
ちなみに、我が家の息子達はインナーは来てないものの、腕につけるアームスリーブや脚につけるレッグスリーブはしてます。
なぜなら、この章でも書かれていますが、コンプレッション機能付きのインナーを着用することで、筋肉のブレを軽減し、疲れにくくする効果があるからです。
さらに、汗を吸汗、速乾させる効果もあるので、体温コントロールもしてくれる優れものもあったりします。
他にも、膝に付けているレッグスリーブにはサポーターも付いているので、膝を打撲から守る効果もあるので、成長期のオスグッド予防にも役立ちます。
もともとアメリカで、NBAプレイヤーがコンプレッションウェアを着るようになって広く普及した経緯があるのだそうで、その効果は信頼できるでしょう。
市場が広がれば商品も良くなるのは言わずもがなですが、インナーの役割はただ汗を吸うだけ、にとどまらず、選手のパフォーマンスを発揮するために、その機能はどんどん進化しているみたいですよ。
こちら我が家おすすめマクダビッドのレッグスリーブです。
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そうそう、インナー編ではスポーツプラや月経の時に重宝するサニタリーショーツなどのお話もあるので、女の子のお子さんがいる保護者さんにとっては聞きたくても聞けないような話が聞けるので、ほんと痒いところまで手が届いている内容になっていると思います。
第6章ーどのようにして子供に接すればいいんですか?
仲間外れにされないように生きている・・・まさに現代社会の構図ですね。
人と違うことをすると仲間はずれにされる…まあ、すべてにおいてそうとは言えませんが、そうならないために人と同じことをするのが普通です。
そうやって、仲間外れにされないように周りに合わせて生きていくわけですが、このことが子供にとってストレスになるようです…子供だけじゃなく大人もストレスを感じている人は多いと思います。
他にもスポーツクラブに通う子供に対しての、親の期待もまた先ほどとは別のストレスに…そういう中で子供は生きている…たしかに、その通りだと思います。
では、我々、子を持つ親としてはどうすべきなのか…この6章ではそのひとつの考え方が記されています。
私自身、周りと同じ…がどうこうはあまり考えていませんが、すべてを同じようにしてもらいたいとも思っていません。
なぜなら、そもそも息子達はプロバスケットボール選手を目指している時点で、周りとは異質なわけです。
考え方は人それぞれなので、いろいろな視点を得るのは視野を広げることに繋がるので、この6章を読むことで、改めていろいろ考えるいい機会になりました。
子供とどう接すればいいか悩んでいる保護者さんにとって、非常に役立つ内容だと私は思いました。
第7章ースポーツ大国・アメリカの育成年代ではどんなことが起きているんですか?
最後の章は私も興味津々のアメリカの育成年代のお話です。
まず驚いたのが、練習時間や1日の試合回数についてレブロンやコービーが疑問に感じている事でした。
コービーと言えば、練習を鬼のようにやることで有名な選手なので、そういう考え方なのか…とちょっと意識が変わりました。
この書籍を見るまではミニバスの練習時間について、そこまで深く考える事はなかったのですが、改めて考え直すきっかけになったのは言うまでもありません。
そして、一番衝撃だったのが、早期競技特化の弊害により「選手寿命が短くなる」という懸念です。
どういうことかと言うと、ひとつの競技に特化(我が家の場合はバスケットボール)することで、同じ箇所に負担がかかり、怪我をするリスクが増えるのだそうです。
その結果、怪我が原因で選手寿命が短くなる…。
実際、我が家ではミニバスの練習と家での自主練をしているので、早期競技特化になっているわけですが、まさか自分の知識不足から、子供が怪我をするリスクを高めているなんて思ってもいませんでした。
というわけで、まず取り組んだのが、バスケの中でも動き方がありますが、そのパターンを増やすことで、ひとつの箇所に負担を蓄積させないようにしよう…というものです。
と言っても、今までもタイミングをズラすために、いろいろな動き方の練習はしていたのですが、そう簡単にはいきません。
それこそ、やっつけるために効率的な方法としては、得意なプレーをする方がいいですからね。
でも、今回、この書籍を読むことで、子供に対して、「怪我に繋がる可能性があるから、いろいろな動きをすることでそのリスクを下げよう…」と提案することができるようになり、この情報が知れただけでも、価値があったと思っています。
いかに怪我をすることなくバスケを続けるのかは本当に大切な事ですからね。常に頭の片隅に置いておきたい知識だと実感しています。
『子供がバスケを始めたら読む本』口コミレビューまとめ
かなり長文になってしまいましたが、この『子供がバスケを始めたら読む本』の重要性は伝わったでしょうか(笑)
私の中でバスケの本と言えば、練習方法やスキルに関するものをメインで考えていましたが、こういうスキル以外の部分の重要性を改めて実感することができました。
子供の成長に必要な豆知識と言ったらあれですが、スキル以上に重要なことを知ることができ本当に読んでよかったと思います。
バスケ系の書籍の中でも、ここまでいろいろな分野の専門家の知識を幅広く網羅している書籍は少ないんじゃないかと思うので、ぜひ手に入れることをおすすめします。
というか、お子さんの為に絶対に読んでください(笑)