バスケットボールにおいてディフェンスはとても重要です。
どれぐらい重要かというと、オフェンスよりも重要と言っても過言ではありません。
なぜならオフェンスで20得点以上決めれるエースプレイヤーも重要ですが、そのエースプレイヤーを1桁得点で抑えられるディフェンスも重要だからです。
極論ですが、自分で得点することができなくても、エースプレイヤーを1桁得点で抑えることができるなら、それはチームにとってスコアラーに匹敵するぐらい重要な仕事をしていると言えます。
もし、それで得点も量産できるとしたら、、、考えるだけで楽しくなってきますね。
絶対やろう!バスケのディフェンス超基本7選
今回はバスケのディフェンスにおいて絶対にした方がいい基本をお伝えしていきます。
この基本がしっかりできるようになれば、どんどんディフェンスが上達していくことでしょう。
逆に言うと、基本ができていないと、なかなか上達できず苦労してしまうかもしれません。
難しい技術は必要なくて、意識するだけでできるようになることばかりなのでしっかりとマスターしてくださいね。
超基本①|立ち位置(ポジショニング)
何をおいても重要なのが立ち位置(ポジショニング)です。
このポジショニングが悪いと、この後解説する「姿勢」や「手の位置」がどれだけできていても無意味となってしまいます。
◆インラインを守る|オフェンスとゴールの間に立つべし!
ディフェンスの役割は点を取られないことです。点を取られないためにどうすればいいか…マークマン(自分が守るオフェンスプレイヤー)をゴールに近づけなければいいんです。
特にボールを持っているオフェンスに対して、ゴールへの道をあけてしまうのは致命的です。そのためマークマンをディフェンスする時にはインラインに立ち進路を妨害する必要があるのです。
マークマン(自分のオフェンス)とゴールを結んだ線上のこと
ディフェンスの基本的なポジショニングとして、ボールを持っているオフェンスに対しては、オフェンスとゴールの線上に立つことで進路を妨害しよう。
超基本②|距離感:基本はワンアームで守るべし!
ディフェンスの立ち位置が理解できたところで、次はオフェンスとの距離感について。
基本となる距離感は「ワンアーム」と言って、手を伸ばすとオフェンスに当たるか当たらないかの距離を保つようにします。
なぜワンアームかというと、近すぎると抜かれやすくなってしまい、遠すぎるとシュートを打たれてしまうし、パスもされやすいですよね。
その点、ワンアーム(伸ばせば手が届く距離)だと、ドライブにきても反応できるし、シュートを打たれたとしてもチェックできます。
このような理由からも基本はワンアームという事を覚えておきましょう。
このワンアームを基本として、ドライブが速い選手の場合は抜かれないようにツーアーム(腕2本分の距離)にしたり、シュートが上手い選手の場合はワンアームよりも近い距離でシュートを打たせないようにしたりと、臨機応変に良い距離感を保つようにするとあらゆる状況に対応できるようになれます。
超基本③|ディレクション(方向づけ)して動きを限定せよ!
ディレクション(方向づけ)というのは、ドリブラーに対して片方のコースをふさぎ、行く方向を限定して守りやすくする方法です。
ディレクションの仕方はドリブラーに対して、行かせたくない方向に体を少し寄せて、行かせたい方向の足を引いた状態で守ります。
そうすることで、ドリブラーをひとつの方向へ行くように仕向けるわけです。
チームの戦術にもよりますが、基本はサイドライン・ベースラインへ追い込むようにディレクションします。
ディレクションはチームディフェンスの基本となる動きなので、しっかりとマスターしましょう。
- 方向を限定することで抜かれにくくなる
- 方向を限定することでヘルプやパスカットがしやすくなる
- ライン際へ追い込むことでトラップへつながる
- 身体能力に差があっても対応できるようになる
超基本④|良い姿勢:スタンスは低く強く!
ディフェンスをするうえで姿勢はとても重要になってきます。
先ほど、ポジショニング・距離感・ディレクションについて解説してきましたが、これらを高いレベルで実行するためには「良い姿勢」は必要不可欠だからです
◆良い姿勢(その1)|しっかり腰を落とすべし!
高さの大まかな基準は、相手選手の胸の高さぐらいに顔がくる高さが目安にしてください。
しっかりと腰を落とすことで、前後左右への動きがスムーズになり、素早い動きにも対応しやすくなります。
逆に腰が高くなると動き出しが遅くなるため、一歩遅れたディフェンスになってしまうので集中力を切らさず良い姿勢をキープしましょう。
◆良い姿勢(その2)|手の位置:ハンズアップの重要性
これはバスケ初心者の方に多いのですが、ディフェンスの時に両方の手を下げてしまうということがあります。
この「両方の手を下げる」というのはディフェンスをするうえで、かなり損をしていると断言できます。
なぜなら、手を上げておくだけでオフェンスにとってはシュートやパスコースの邪魔になるからです。上げるだけでも効果があるのでやらない理由がありません。
やり方はとても簡単、片方の手をボールもしくはオフェンスの顔付近に上げて邪魔をするだけで抜群の効果を発揮してくれます。
もう片方の上げていない手は状況にもよりますが、基本的にはドリブルのチェックをするためにオフェンスの足元に添えるように出してドリブルにも対応していきましょう。
ディフェンスはいかにオフェンスの嫌がることをするかが重要になってきます。常にハンズアップの意識を持ってオフェンスの邪魔をしてやりましょう。
● ボールを持っている相手への対応
● ボールを持っていない相手への対応
超基本⑤|フットワーク:足を動かすべし!
先ほどハンズアップの重要性について解説しましたが、手を使ってオフェンスのドライブや進路を妨害するのはファールになるので注意が必要です。
ファールをせずにオフェンスをお止めるためには、体がコースに入っていないといけません。そのためには足を動かしてディフェンスする必要があります。
◆フットワーク(その1)|足を引かずに正面で受けよう!
オフェンスがドライブしてきた時にいつも足を引いて守ってしまうのは問題です。
なぜなら、足を引くことでオフェンスにゴールへの道を譲ってしまい得点される可能性が高くなってしまうからです。
本来のディフェンスの目的はオフェンスをゴールに近づけず失点を少なくすることです。
このことからもディフェンスはオフェンスのドライブに対して足を引くのではなく、横に出して、カラダの正面で受けるように意識する必要があるのです。
スピードのあるオフェンスとマッチアップした場合などは、足を引かなければ守れない状況もあるかと思いますが、基本的な姿勢としてしっかりとコースを妨害するために、カラダの正面で受けるために、常に足で守るディフェンスを心がけましょう。
◆フットワーク(その2)|スライドステップ
スライドステップというのは腰を落として足を交差することなく横へ移動するステップです。
利点としては、細かい動きに対して瞬時に対応することができます。
以前は床を蹴った足をすり足で移動するように指導がありましたが、現在はすり足ではなく、足をすることなく移動する「ステップステップ」というステップが推奨されています。
◆フットワーク(その3)|クロスステップ
スライドステップは細かい動きに対して対応するには適していますが、スピードに乗ったドリブルには対応が難しくなります。
そこで使用するのが、クロスステップです。
クロスステップは足を交差して横に走りながら移動するのでスピードドリブルにも対応することができます。
あらゆるオフェンスに対応するために、スライドステップとクロスステップを臨機応変に使い分けれるようになりましょう。
超基本⑥|声を出す!!
これはディフェンスに限らずだけど、バスケットボールという競技をするうえで「声が出せる」というのはとても重要になってきます。
なぜなら、驚くほど「声が出せるプレイヤーが少ない」からです。
中学、高校の強豪校は声が出ているかもしれませんが、ミニバスやそこまで強くないチームは声があまり出ていないことが多くあります。
これってすごく損なんですよね。というのも、声を出すことで様々なプレーがスムーズに回るからです。
「ボールオッケー!」
「ヘルプオッケー!」
「ディナイオッケー!」
「そっち任せた!」
「こっちは俺が行く!」
というように、状況に合わせて声を掛け合うことで、瞬時に適切な対応ができるようになるからです。
例えば、相手チームのエースが1on1で攻めようとしている時に「左抜かせてもいいよ!ヘルプいるからね!」という事を伝えるとどうでしょう。
プレッシャーがかかってアタックするのをやめることもあるかもしれません。つまり声を出すだけで失点を回避できることもあるわけです。
声を出すのに技術は必要ありません。普段の練習からしっかりと声を出すだけでいいんです。
声を出すことでチームの雰囲気も良くなるし、相手チームにとっても嫌なものです。今日からあなたも大きな声でプレーすることを心がけてもらえたらと思います。
超基本⑦|執着心:強い気持ちで守り切れ!
最後に「絶対に0点に抑えてやる!」という強い気持ちを持ちましょう。
「何としてもボールを奪い取ってやる!」というボールに対しての執着心を持ちましょう。
ここまでに基本的なことはお伝えしましたが、素晴らしいディフェンダーになるためには気持ちの強さがとても重要になります。
むしろ、気持ちが強い選手は勝手にディフェンスが上達するといっても過言ではありません。
元Bリーガーのkazさんのディフェンス教材でも、やはり気持ちについてはとても重要だと言われていました。
▼元Bリーガーの超実戦ディフェンス教材▼
→http://kaz-nakagawa.com/1on1-defense-sl
チームにとってエースを抑えることができるディフェンダーはとても貴重な存在です。
チームにとってなくてはならない存在になれるよう、努力して成長してもらえたらと思います。
今回の記事ではディフェンスの土台となる基礎を解説させてもらいましたが、以下の記事にて次の段階ともいえる、ディフェンスのスペシャリストになるためのコツをお伝えしています。
ぜひ合わせてお読みください。参考になるはずです。